まがりなりにも編集者。GWは"とと姉ちゃん"全156話を制覇!
わたしの仕事は色々とありますが、多くを占めるのが編集の仕事です。
会社にあるメディアの2つを担当しています。といってもまだまだ成長中のメディアですが...
ひとりでやっている仕事ですので、とても気楽で自由な反面、責任は自分にしかないのでプレッシャーが半端ないです。
びびりな性格なので、毎日いろいろ不安を感じます。でもポジティブな性格なのでビビることが継続しません。いいのか悪いのか。
ところでゴールデンウィークはいつも実家に帰り、終日甘えて過ごすのですが、次週が友人の結婚式で帰省するため、はじめてゴールデンウィークを東京で過ごすことになりました。
(ちなみに、東京で一人暮らしをしています。)
よい天気だけど暑がりで出不精なので家でダラダラと過ごしてもためになることを真剣に考えた結果、「とと姉ちゃん」を見る事を決意したのです。
さっそく契約していたHuluを解約し、NHKの見放題があるU-NEXTを契約。
「とと姉ちゃん」は雑誌「暮らしの手帖」を創刊された大橋鎭子さんの生涯を描いたNHKの朝の連続テレビ小説(第94回目なんですね!!すごい!!)です。
先日、世田谷美術館でやっていた「花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼」を鑑賞し、感銘をうけたこともあり暮らしの手帖という雑誌の編集の仕事にとても興味がありました。
そんな気軽な気持ちで見ようと思っていた「とと姉ちゃん」。朝の連続ドラマなので1話15分だからすぐに見れるだろうなと勝手に思っていたら、1/3くらい見たところで、全然本題に入らず、何話あるんだろうと思いながら見ていたら、なんと156話 orz....
156話×14分(主題歌を飛ばす)=2,184分
つまり、36.4時間!!!
朝の10時くらいからぶっ通しで見て、夜は12時くらいに限界が来て寝る。
2日くらいで見終わりました。めっちゃ大変だったけど...めっちゃ良かった。ヒューマンサクセスストーリーは大好きなので、見てよかったなと改めて感じます。
とと姉ちゃんで感じたことは2つ。
ひとつは時代の流れを感じること。ふたつめは意思を持って一生懸命がんばること。
前者に関しては仕事をする上で、これから世の中はどうなっていくのか?という未来のことはイメージするようにしているのですが、過去からの未来を知ることが大事なんだと感じたこと。
時代は戦前から戦後(昭和50年ごろ)までのお話。めまぐるしく変わる人々の生活が描かれています。戦後の豊かな生活を実現するために創刊された「暮らしの手帖」の信念や取り組みは現在の世でも通ずるものを感じました。
見終わったあと、豊かな暮らしとはどんなものかと改めて考えてめっちゃ掃除しました。
豊かな暮らしというのは、欲しいものを買って贅沢する暮らしのことではなく、心が豊かになれる暮らしということ。
なぜ日本はこんなにも成長をしたのか、いろんな意味で豊かになったのか、戦争があったという事実を知っていないと本質には到底たどり着けないと感じました。
理解したのは一部分ですが、そんな暮らしがあったからこその現在、そして未来を感じないと、良い仕事に繋がらないと感じました。めっちゃ主観ですが。
後者に関しては当たり前かもしれませんが、自分の仕事に関してはとことん考えて自分の納得のいく方向性を見出して、それに向かって邁進したいととても感じました。
主人公は話の中で何度も何度も失敗を繰り返し、たくさんの苦労をしました。しかしそれを乗り越えられたのは、信念をもっていたからだろうなとおもいます。
自分が仕事をする上で目標を立てますが、そのときはしっかりと考えるのにだんだんと忘れてしまいがちになっていました。揺るぎなき信念のようなものが自分にも見つかるといいなと思いました。
すぐに見つけられるとは思っていませんが、じっくりしっかり見つけていかなくちゃなと感じたのです。
そんな気づきを感じたゴールデンウィークはあっという間に過ぎ、遊びとも仕事とも違う、自己成長のために過ごしたと言っても過言ではない、めんどくさがりやのわたしにぴったりの充実したお休みでした。